元世界チャンピオン・山中慎介選手のラストマッチはあまりにも酷過ぎる

ボクシング・バンダム級元世界チャンピオンの山中慎介選手がルイス・ネリ選手との

再戦に敗れて引退を発表しました。

前回は試合後に薬物発覚、今回は体重超過と日本ボクシング史に残るスターが

こんな形でボクシング人生を終えてしまうのが残念でなりません。

出身が同じ滋賀県湖南市

山中選手の出身は滋賀県湖南市の甲西町という所で、実は私と全く同じです。

父の職場にも来てくれたことがあるようで、実家には父と山中選手の２ショット写真が

飾っています。そんな縁もあって特別思い入れのあるボクサーでした。

それでいて、「神の左」と呼ばれるほどの強烈な左ストレートでKO勝利を

重ねてまして、やっぱりKOはスカッとして観ている方も気持ち良いですよね。

ボクシングスタイルも好きで強く、地元が同じということで凄く応援していました。

それでいて12連続世界王座防衛と凄い記録を打ち立てていまして、

バラエティ番組とかでもトークが面白く、非の打ち所がない人でした。

前回ネリに負けるまでは、無敵の強さを誇っていましたし、防衛記録更新は

時間の問題と思われていたんですが、悪い意味で相手が悪かったですね。

前回のドーピングもイマイチ釈然としないまま処分がなく再戦という結論になり、

そして今回、山中選手は相当の思いで調整して試合に挑んだはずなのに

相手は考えられないほどの体重超過。

何階級も上のウエートを相手に勝たないといけないというのはあまりにも理不尽、

しかもネリにはファイトマネーが支払われるという結末。

こんな事が罷り通るんであれば、勝てそうにない相手でどうせ負けるんだったら

体重超過で戦おうと考える人は続出するんではないですかね？

興行を成立させないといけないとはいえ、あまりにも酷い話です。

山中選手のボクシングがこんな形で終わってしまうことが、本当に

残念だし悔しくてたまりません。

ネリは試合に勝った後喜びながら「また日本で試合したい」と言っているそうです。

 完全に日本を舐めてますし、金目当ての確信犯にしか見えませんよ。

これでファイトマネー没収とか年単位の出場停止とか何も無いのでしょうか。

と、周りがものすごくやるせない思いなのに、当の本人は会見で

ネリや今のルールに苦言はしてましたがすっきりと現実を受け止めてましたね。

改めて凄い人だったなぁと感じます。

WBC含めボクシング全体でルールの罰則化を考えてほしいものです。

興行も大事なのは分かりますが、選手を第一に考えてほしいですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上